師走となって木野先生が走る。木や野はクリスマスツリー、今日はチラシをそのイメージにした。今日のサロンは前面に歌とヴァイオリン、ピアノは後ろに回った。
歌は老若壮。老は87歳、若々しい澄んだ声で「月の砂漠」や「オーソレミオ」などを歌い上げた。若はハイティーン、将来は宝塚スターだろうか、「恋人よ、さぁこの薬で」「あぁ、私の優しい情熱が」を情熱的に歌い上げた。壮はイタリア仕込みの中年、「人知れぬ涙」を絶叫するがごとくに歌い上げた。ピアノ伴奏はみな同じ。歌は年齢に関係なくいつもその人とともにあることを教えてくれた。
ヴァイオリンの方ではよく知られたバッハの無伴奏パルテイータ。この季節に似合いそうだった。客演の木野先生が奏でられるヴァイオリンにはいつもうっとりする。その音色が見せる風合いとデリカシー。大いに私の癒しとなる。織物や紙の手触り、肌触りに似て、時にしなやか、時に厚く重く、張りを見せる。ベテランならではの味といつも感心している。
Winter Joint Recital
客演: 木野雅之氏
2022年12月7日(水)
開演17:00(開場16:30)
Salon Classic 芦屋市東芦屋町3-9
チケット:3,000円
お申込みは email info@tmcj.co.jp または