今日(8/21)は昨日に比べ少ししのぎやすかった。
Salon Classicでは第4回目となる「チェリスト藤森亮一の世界」の演奏会があった。
毎回、テーマが決められていて、今回はフランス物のチェロ演奏で、N響チェロ首席奏者の藤森亮一がピアニストの横山美里とともに追い求める美の新境地だった。
ピアノの前に現れた横山さん、濃藍の地に蝶をあしらったドレスを着ている。思わず先日亡くなった森英恵を思い出した。
私はいつもフランス物を聴くときは、胸だけでなく頭も使うことを覚悟している。
情感ばかりでなく頭での解釈もちょっと必要そうに思えるからだ。
クープランやプーランク、私には名前からして紛らわしい。
プーランクを聴いているとギャグや諧謔性が感じられ、なるほど知的に面白いが素直に情感には訴えてこなかった。
今日、一番感激したのはフォーレのチェロソナタ第2番だった。曲を聴き始めるなり目が自然と左壁の「踊り子」の絵に向った。
いささか我田引水めくが、この曲とこの絵の色調が同じに感じられ、また曲の旋律も踊り子の動きに同期している風に私には映ったからだった。