今日も昨日に引き続きサロンでジョイントコンサートがあった。客演はピアニストで文筆家の青柳いづみこ先生。そのラヴェルの組曲『マ・メール・ロワ』の演奏はプログラム作成時から楽しみにしていた。私はかねがねラヴェルが好きだ。「鏡」の絵も描いた。今日はその演奏を聴きながらなぜラヴェルが好きなのか、どこが好きなのかあらためて自問自答してみた。聞きながら頭を過ったのは、おどけ、諧謔、皮肉、逆転などの言葉だった。なるほどそのような要素は私にもある。これはダンディズムだ。クールで、言葉巧みで、しゃれっ気がある。ラヴェルはそんな曲を作ったのだ。それを青柳いづみこ先生と乾将万さんが連弾で見事に表現されたのだった。もう一つの音楽美だった。