Home2022

2022 August



Summertime Joint Recital 客演:木野雅之氏を迎えて

21日のチェロ演奏会に引き続き今日(8/24)はヴァイオリンの素晴らしい演奏会が有名なヴァイオリニストの木野雅之先生を客演に迎えてSalon Classicでありました。 すっかり弦の虜になってしまいました。 今日のヴァイオリン出演者は全員木野先生の門下生で、まだ中学生や高校生ですが、その演奏振りは堂々としたもの。 それもそのはず、三人とも3歳や5歳からヴァイオリンを始め、すでにいろんなコンクールで金賞はじめ優秀賞の受賞者でした。若い時分から自らの才能に目覚めて行く姿に感心するとともに音楽的感性の在りかが解ったような思いがしました。 木野先生の演奏の何と美しいことか、フォーレの「夢のあとに」の妙なる光輝くような夢心地の音にうっとりしてしまいました。 これこそ私にとっての音楽美でした。 今日のピアノソロの高校生はピアノコンクールの全国決勝大会出場者だけあってそのラフマニノフの近代曲演奏にしばし酔いしれました。 音楽は時間芸術と云え演奏に空間美も発見しました。今日のヴァイオリニストの皆さんは全員有名ヴァイオリニストの似顔絵のようでした。

チェリスト藤森亮一の世界

今日(8/21)は昨日に比べ少ししのぎやすかった。 Salon Classicでは第4回目となる「チェリスト藤森亮一の世界」の演奏会があった。 毎回、テーマが決められていて、今回はフランス物のチェロ演奏で、N響チェロ首席奏者の藤森亮一がピアニストの横山美里とともに追い求める美の新境地だった。 ピアノの前に現れた横山さん、濃藍の地に蝶をあしらったドレスを着ている。思わず先日亡くなった森英恵を思い出した。 私はいつもフランス物を聴くときは、胸だけでなく頭も使うことを覚悟している。 情感ばかりでなく頭での解釈もちょっと必要そうに思えるからだ。 クープランやプーランク、私には名前からして紛らわしい。 プーランクを聴いているとギャグや諧謔性が感じられ、なるほど知的に面白いが素直に情感には訴えてこなかった。 今日、一番感激したのはフォーレのチェロソナタ第2番だった。曲を聴き始めるなり目が自然と左壁の「踊り子」の絵に向った。 いささか我田引水めくが、この曲とこの絵の色調が同じに感じられ、また曲の旋律も踊り子の動きに同期している風に私には映ったからだった。

芦屋シンフォニック・アンサンブル(ASE)の創立演奏会

8/11は祝日、山の日でした。うだるような暑さもこの芦屋川の小滝と背景の山を見ていると癒された感じになりました。 その横には芦屋が誇るルナホールがあります。昨日は一日中そこでThe Music Center Japan創立35周年、湘南から芦屋に本拠を移してからの10周年記念を行いました。 昼間はこの節目の年に新しく立ち上げた芦屋シンフォニック・アンサンブル(ASE)の創立演奏会を、夜間はショパンを巡ってのGrand Concert を行いました。いずれも思い出深い華麗な素晴らしい演奏会で多くの愛好者を魅了しました。 静止画像だけですが、昼と夜に分け演奏会模様をお目に掛けたいと思います。

Grand Concert フレデリック・ショパンを巡って

Grand Concertと名付けたのにはわけがあります。ショパンが1832年2月26日、22歳の時にプレイエルホールで演奏したパリでのデビュー・コンサート名がこれだったのです。 8/11、ピアノ演奏をしたイグナツ・リシェツキ(ポーランド)の演奏が私の耳には澄み切っているように感じられ大変気に入りました。 他の日本人ピアニストとは音色が違う、そのように私には映りました。同じピアノ(スタインウエイ)でありながら違うと思ったのは、彼の母国語が子音中心であるのに対し日本語は母音中心で、その語感覚でピアニストはピアノを弾くからではないかと思いました。 私は毎日現地からの英米語放送を聞いていますが、その音感(触)は日本語感(触)と違う、それと同じような差を感じたからです。 \ 演奏会後に空を見上げたところ、今年最後の最大の満月でした。